和尚の月いちメルマガ・2025年3月 古いは新しい
2025年03月01日
先日、オーストラリアからの御一行様が
浄光寺で筆遊びを体験されました。
日本の観光地や文化に触れ合い満喫する!
皆さんの一番の目的がなんと「盆栽」なのです。
海外では「bonsai」が大ブームのようで
その人気ぶりは年々増しているそうです。
外国人の方が、筆で文字を書いたり、盆栽を鑑賞したり
ワークショップをする。
度々このメルマガでもITやAIが普及するこの時代で
人の心はアナログを求めている!とお伝えしています。
何十年、何百年の年月を経て変化を遂げる盆栽の魅力は
人間の頭では想像できない範疇であることが魅力だと聞きました。
どんなに丁寧にそして心を込めて育てても
途中で枯れてしまうこともあります。
その時の気温や湿度、土の栄養などマニュアルだけでは
対応できない「勘」や「経験」も必要になってきます。
筆も同じで、滲みや掠れといった表現は同じように書いても
その表現は異なります。
すぐ答えを出すAIと違い、思うようにならない事が
魅力なんじゃないかと思います。
最先端なものに触れ合い使えば使うほど
答えが解きにくいアナログを欲してしまうのではないでしょうか?
古き良きものが、時代と共に新しい風を受ける。
書で名前を書いて作る、お守り名刺も
まさに古き時代の筆文字との融合です。
ぜひ、皆さんも身の回りにある古き良き文化や、習慣をもう一度見直してみてください。
大きな発見や驚きそして楽しみが宿っているかもしれません。
合掌 林 映寿