和尚のメルマガ

お守り文字主宰の林映寿和尚が日々体験したことやご縁や感謝など、
日常におけるヒントや気づきをメルマガにて発信いたします。(第一水曜日・第三水曜日発行)

和尚の月いちメルマガ・2025年2月 新しい風と古き良き習慣

2025年02月03日

 
 
 
昨日は今月の第一日曜日で、浄光寺では
護摩法要(ごまほうよう)が行われました。
 
護摩法要とは、本尊様の前で火を焚き
悪いものを焼き尽くし、祈願者の願い事を
一心に祈る真言宗の古くから伝わる法要です。
 
石段を100m程登った重要文化財の薬師堂内
で行うこの護摩法要は、一切暖房がなく
電気や照明もなく灯りは蝋燭の炎のみ。
 
昨日は、雪がチラチラと降っていましたので
極寒の環境です。
にも関わらず60名を超える参拝者様が
お越しになられ用意した椅子も足りないほどに。
 
世の中は、チャットGTPやAIといった
最先端技術が進化する中
で古来から伝わるこうした習慣に人は
心の拠り所を求めていると強く感じました。
 
寒い環境ではありましたが、日常と違う空気
や時間の流れを新鮮に思う方も多いと思います。
 
僧侶の読経や太鼓の音、火を焚きそこから
出る煙り、全てが非日常で、特にデジタルや
最新技術に疲れを感じでいる方には
尊い時間なのではないでしょうか。
 
新しい時代に生きるからこそ、古き良き習慣を見つめ直す。
 
オンラインでいつでもどこにいる人も
会話ができるようになりました。
しかし対面で人と会って話をするのとは
大きな違いがあります。
 
LINEやメールで簡単にメッセージを送れる
時代だからこそ、時間や心をこめた手書き
によるハガキや手紙が、人との差を生み
印象や思いが格段に違いが生まれます。
 
新しい風を入れながら従来の習慣を大切にする。
そのバランスを上手にとって今月も
充実した日々をお過ごしください。
 
本日もメルマガのご拝読ありがとうございました。
合掌 林 映
 
【事務局よりお知らせ】
 
今日は立春。季節は春の兆しが出始めます。
 
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